デュタステリドのジェネリックも登場!その効果と特徴

フィナステリドと並んでAGA治療に用いられる有効成分にデュタステリド(先発品名:ザガーロ)があります。デュタステリドも、フィナステリドと同様に5αリダクターゼ阻害薬ですが、その作用機序には違いがあります。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2つのサブタイプが存在し、フィナステリドは主にⅡ型を阻害するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害する作用を持ちます。このため、デュタステリドはフィナステリドよりも強力にDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制し、より高い発毛効果が期待できるとされています。特に、フィナステリドで効果が不十分だった場合や、より積極的な治療を望む場合に選択されることがあります。そして、このデュタステリドにも、近年ジェネリック医薬品が登場し、治療の選択肢が広がっています。デュタステリドのジェネリック医薬品も、先発品であるザガーロカプセルと同様に、有効成分としてデュタステリドを0.5mgまたは0.1mg含有しており、生物学的同等性試験によって同等の効果と安全性が確認されています。したがって、デュタステリドのジェネリック医薬品を服用した場合でも、ザガーロと同等のAGA進行抑制効果や発毛促進効果が期待できます。価格面では、フィナステリドのジェネリックと同様に、先発品よりも安価に設定されているため、経済的な負担を軽減しながら、より強力なAGA治療を受けたいと考える方にとっては朗報と言えるでしょう。デュタステリドのジェネリック医薬品を選ぶ際にも、フィナステリドの場合と同様に、信頼できる製薬会社の製品であるか、価格、カプセルの飲みやすさなどを考慮し、医師とよく相談して決定することが重要です。デュタステリドはフィナステリドよりも副作用(特に性機能関連)の発現頻度がやや高いという報告もあるため、その点も医師から十分な説明を受け、理解した上で治療を開始するようにしましょう。