薄毛のタイプで対処法はこんなに違う

2023年7月
  • デュタステリドのジェネリックも登場!その効果と特徴

    円形脱毛症

    フィナステリドと並んでAGA治療に用いられる有効成分にデュタステリド(先発品名:ザガーロ)があります。デュタステリドも、フィナステリドと同様に5αリダクターゼ阻害薬ですが、その作用機序には違いがあります。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2つのサブタイプが存在し、フィナステリドは主にⅡ型を阻害するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害する作用を持ちます。このため、デュタステリドはフィナステリドよりも強力にDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制し、より高い発毛効果が期待できるとされています。特に、フィナステリドで効果が不十分だった場合や、より積極的な治療を望む場合に選択されることがあります。そして、このデュタステリドにも、近年ジェネリック医薬品が登場し、治療の選択肢が広がっています。デュタステリドのジェネリック医薬品も、先発品であるザガーロカプセルと同様に、有効成分としてデュタステリドを0.5mgまたは0.1mg含有しており、生物学的同等性試験によって同等の効果と安全性が確認されています。したがって、デュタステリドのジェネリック医薬品を服用した場合でも、ザガーロと同等のAGA進行抑制効果や発毛促進効果が期待できます。価格面では、フィナステリドのジェネリックと同様に、先発品よりも安価に設定されているため、経済的な負担を軽減しながら、より強力なAGA治療を受けたいと考える方にとっては朗報と言えるでしょう。デュタステリドのジェネリック医薬品を選ぶ際にも、フィナステリドの場合と同様に、信頼できる製薬会社の製品であるか、価格、カプセルの飲みやすさなどを考慮し、医師とよく相談して決定することが重要です。デュタステリドはフィナステリドよりも副作用(特に性機能関連)の発現頻度がやや高いという報告もあるため、その点も医師から十分な説明を受け、理解した上で治療を開始するようにしましょう。

  • AGA治療薬ジェネリックの処方!どこで手に入れられる?

    AGA

    AGA治療薬のジェネリック医薬品(フィナステリドやデュタステリドなど)は、医師の処方が必要な医療用医薬品です。したがって、ドラッグストアや薬局で市販薬として購入することはできません。AGA治療薬のジェネリック医薬品を入手するためには、必ず医療機関を受診し、医師の診察と処方箋が必要となります。では、具体的にどのような医療機関で処方してもらえるのでしょうか。まず、最も専門的なのは「AGA専門クリニック」や「薄毛治療専門クリニック」です。これらのクリニックでは、AGAの診断から治療薬の処方、その他の治療法(ミノキシジル外用薬、注入療法など)の提案まで、総合的な薄毛治療を受けることができます。ジェネリック医薬品の取り扱いも豊富で、患者さんの希望や予算に応じて、先発品とジェネリックのどちらかを選択できる場合が多いでしょう。次に、「皮膚科」でもAGA治療薬の処方を行っている場合があります。全ての皮膚科で対応しているわけではありませんが、AGA治療に力を入れている皮膚科医であれば、ジェネリック医薬品も含めて相談に乗ってくれる可能性があります。かかりつけの皮膚科がある場合は、一度相談してみるのも良いでしょう。また、最近では「オンライン診療(遠隔診療)」に対応しているクリニックも増えています。オンライン診療では、自宅にいながら医師の診察を受け、AGA治療薬(ジェネリックを含む)を処方してもらい、薬を郵送で受け取ることができます。時間や場所の制約がある方にとっては便利な選択肢となりますが、初診は対面診療が必要な場合や、オンライン診療の対象となる条件がある場合もあるため、事前に確認が必要です。いずれの医療機関を受診する場合でも、必ず医師の診察を受け、自分のAGAの進行度や体質に合った適切な薬剤と用量を処方してもらうことが重要です。安易な個人輸入は避け、信頼できる医療機関で安全な治療を受けましょう。