薄毛のタイプで対処法はこんなに違う

2020年5月
  • ミネラルの力!亜鉛と鉄分が髪にもたらす効果と食材

    AGA

    健やかで美しい髪を育むためには、タンパク質やビタミンだけでなく、微量ながらも重要な働きをする「ミネラル」の摂取も欠かせません。「髪にいい食べ物」の中でも、特に「亜鉛」と「鉄分」は、髪の成長や健康維持に深く関わっており、不足すると薄毛や髪質の低下を招く可能性があります。まず、「亜鉛」は、髪の主成分であるケラチンというタンパク質の合成に不可欠なミネラルです。また、細胞分裂を促進する働きもあり、毛母細胞が活発に分裂し、新しい髪を作り出すためにも重要な役割を担っています。亜鉛が不足すると、ケラチンの合成が滞り、髪が細くなったり、抜け毛が増えたり、爪がもろくなったりすることがあります。さらに、亜鉛はAGA(男性型脱毛症)の原因となる5αリダクターゼという酵素の働きを抑制する効果も期待されています。亜鉛を多く含む食材としては、牡蠣が特に有名ですが、その他にも牛肉(特に赤身)、豚レバー、鶏レバー、卵黄、チーズ、納豆、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)、ごまなどがあります。次に、「鉄分」は、血液中のヘモグロビンの主成分であり、全身に酸素を運ぶ重要な役割を果たしています。頭皮にも酸素や栄養素をしっかりと届けるためには、十分な鉄分が必要です。鉄分が不足すると、頭皮の血行が悪くなり、毛母細胞の働きが低下し、髪の成長が妨げられたり、抜け毛が増えたりする可能性があります。特に女性は月経により鉄分を失いやすいため、意識的な摂取が推奨されます。鉄分には、肉や魚に含まれるヘム鉄と、野菜や穀物に含まれる非ヘム鉄があり、ヘム鉄の方が吸収率が高いとされています。鉄分を多く含む食材としては、豚レバー、鶏レバー、牛赤身肉、あさり、しじみ、カツオ、マグロなどの動物性食品や、ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆製品などの植物性食品があります。ビタミンCを一緒に摂取すると、鉄分の吸収率が高まります。これらのミネラルを意識的に食事に取り入れ、髪の成長を内側からサポートしましょう。

  • フィナステリドの副作用!発生頻度と具体的な症状、対処法

    男性化粧品

    フィナステリドはAGA治療に有効な薬剤ですが、他の医薬品と同様に副作用が起こる可能性もゼロではありません。服用を検討している方、あるいは既に服用中の方は、どのような副作用が報告されているのか、その発生頻度や具体的な症状、そして万が一副作用が現れた場合の対処法について正しく理解しておくことが非常に重要です。フィナステリドの副作用として最もよく知られているのは、性機能に関連するものです。臨床試験や市販後調査において報告されている主な副作用には、性欲減退(リビドー低下)、勃起機能不全(ED)、射精障害(射精量の減少、オーガズム障害など)があります。これらの副作用の発生頻度は、全体としては数パーセント程度と報告されており、決して高いものではありません。また、多くの場合、症状は軽度であり、服用を継続するうちに自然に軽減・消失したり、服用を中止することで改善したりするケースが多いとされています。しかし、ごく稀に、服用中止後も症状が持続する「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)」と呼ばれる状態が報告されていることも念頭に置く必要があります。性機能関連以外では、稀に肝機能障害(AST、ALTの上昇など)、抑うつ気分、乳房の圧痛や腫れ(女性化乳房)、めまい、頭痛、腹部不快感、皮膚のかゆみや発疹などが報告されることがあります。これらの副作用の発現には個人差があり、全ての人に起こるわけではありません。フィナステリドの服用を開始する前には、必ず医師から副作用の可能性について十分な説明を受け、理解と同意の上で治療を進めることが大切です。もし服用中に何らかの異常を感じた場合、例えば性機能に変化があったり、気分の落ち込みが続いたり、体調に異変を感じたりした際には、自己判断で服用を中止したりせず、速やかに処方を受けた医師に相談してください。医師は症状を評価し、必要に応じて減量、休薬、あるいは他の治療法への変更などを検討します。