AGA(男性型脱毛症)治療の基本薬として、世界中で広く処方されている「プロペシア」(有効成分:フィナステリド)。その抜け毛抑制効果を最大限に引き出し、安全に治療を続けるためには、医師の指示に従った「正しい飲み方」を厳守することが何よりも重要です。一見シンプルに見える服用方法ですが、その裏には薬理学的な理由があり、自己判断で飲み方を変えることは、効果の減弱や思わぬ副作用のリスクに繋がります。まず、最も基本的なルールは「一日一回、一錠を服用する」ことです。プロペシアの国内で承認されている用量は、フィナステリドとして0.2mgまたは1mgの一日一回です。早く効果を出したいからといって、一日に二錠飲んだり、倍の量を飲んだりしても、効果が倍増することはありません。それどころか、副作用のリスクを高めるだけの危険な行為です。必ず、医師から処方された用量を守ってください。次に重要なのが、「毎日、決まった時間に飲む」ことを習慣づけることです。プロペシアの有効成分であるフィナステリドの血中濃度は、服用後約24時間でほぼ半減します。そのため、毎日同じ時間帯に服用することで、体内の薬物濃度を一定に保ち、安定した効果を持続させることができます。例えば、「毎朝、朝食の後に飲む」「夜、寝る前に飲む」というように、自分のライフスタイルに合わせて、最も忘れにくいタイミングを決め、それを日課としましょう。飲み忘れを防ぐために、ピルケースを活用したり、スマートフォンのリマインダー機能を設定したりするのも有効な方法です。また、プロペシアは食事の影響を受けにくい薬とされているため、食前・食後、いつ飲んでも効果に大きな差はないとされています。しかし、胃腸が弱い方や、毎日決まった時間に飲むという習慣づけのためには、食後に飲むのが一般的におすすめです。水またはぬるま湯で服用し、ジュースやお茶、アルコールでの服用は、薬の吸収に影響を与える可能性があるため避けましょう。一日一錠、毎日同じ時間に、コツコツと続ける。この地道で基本的なルールこそが、プロペシアの効果を最大限に引き出し、AGAという長い戦いに勝利するための、最も確実な戦略なのです。
プロペシアの正しい飲み方。効果を最大化する基本ルール